星を楽しもう 入門編 2
(実際の観望・・・2002冬編)
 
このシリーズでの星空解説シミュレーション図には、原版として
「ステラナビゲーターVer.5」(©アスキー ©アストロアーツ)の画像を利用しています。

さあて、寒いけれど外に出ましょうか。 ちゃんと着込みましたかぁ?
数分ならいいけど、10分20分と時間が経過すると、体の芯まで冷えが入り込みますよー。
◎厚手の靴下 ◎ジーンズなどは冷たさがじかに来ますからその上からスエットなんかはいちゃいましょう。
◎セーターは温かい空気を保持してくれるので有効。 特にタートルネックがいいなあ。
◎いちばんいいのは羽毛服(ダウンジャケット)
◎手袋を忘れずに。(細かい作業しないならスキーグラブはGoo)


さあ防寒対策外に出る前に、5分でいいから玄関の明かりを消して闇の中でしばしのお時間を・・・・
目を暗さに慣らしておくと、とにかく星の見え方がそれこそ
「ぜえ〜んぜん違う!」のですよ。
星図とか星座早見盤を持ち出すなら、
ペンライトの先に赤いセロファンか油性ペンで赤く塗った紙片をゴムで止めたもの
用意しておきましょう。 赤く弱めた明かりは目にやさしく、せっかく暗さに慣らした目の感受性をあまり損ないません。

視界がよくて空が広く見渡せる場所はありますか? 
空を広く見渡せると、空全体の中での星座の位置関係がわかりやすいですよ。
そして、たまたまでも流れ星が目に映ずるチャンスが広がります。

さてまずは一番目立つ星から見ておきましょう。
冬の南天2002
冬の南天、星座と星
この冬いちばん目立つ星といえば、ずばり木星です。
黄道十二星座のひとつ「ふたご座」に鎮座しています。
科学的根拠はないですが、
いわゆる星占いでは木星は「大吉星」です。
ですから今年はふたご座生まれは星運がよろしいはず。
(masarukはふたご座。いいことだけ信じる楽天家)

木星の輝きはマイナス3等級に近く、ふつうの1等星の
約30倍の明るさということになります。
2002年
真冬の南天

午後8時〜9時頃
図の上端がほぼ天頂
星座名と
星名などプラス
木星の右(西側)では土星とおうし座の1等星アルデバランが
並んで光っています。


ベテルギウス・シリウス・プロキオンが形づくる「冬の大三角」は、
数ある星の図形の中でも最も知られる正逆三角形です。

木星、土星などの惑星は少しずつ移動しますが、この2つは動きが比較的遅いので、この冬いっぱいは、
だいたいこの図の位置付近にあります。 

星の色にも注目してください。 明るい星の色は案外良くわかります。
オリオン座の
ベテルギウスは赤みがかって「います。 三ツ星はさんで反対側のリゲルは青白いきれいな星。
この赤と白の対比は面白く、日本では昔から赤いベテルギウスを「平家星」、白いリゲルを「源氏星」と
呼んできました。源平合戦での平家の赤旗と源氏の白旗に見立てたわけです。
ベテルギウスは年老いた「赤色超巨星」で、実体直径は太陽の1000倍近いジャイアントスターです。
一方のリゲルは光が強く、実際の明るさは私たちの太陽の4万倍とも言われています。
リゲルの距離まで太陽を遠ざけたら、肉眼では全く見えない微かな星になってしまいます。

オリオンの三ツ星を左下に伸ばした方向には「おおいぬ座」。キラキラ輝く首星は
シリウスです。
シリウスの語源は古代ギリシャ語の「セイリオス」、焼き焦がすもの・・・に由来します。
もちろんその鋭く強い輝きが由来です。

おおいぬ座
おおいぬ座全景

犬の鼻先に輝くシリウスの輝きは実に素晴らしい。
シリウスは天球上の位置の関係で、
毎年、大晦日から元日に日付が変わるときに
ちょうど真南(子午線)を通過する。
正確には福井県から琵琶湖の西岸、和歌山県に
抜ける線上で1月1日午前0時に南中。

惑星を除いた星としては全天の恒星でもっとも輝きの強い星です。 明るさはマイナス1.5等星。
冬の荒い大気に揺さぶられてキラキラまたたく様子は、肉食獣の鋭い眼光にたとえられます。
中国名の「天狼星」は、実によく言い表した呼び方だと思いませんか?
シリウスは8.7光年という距離で、日本本土から肉眼で見える星としては一番近い恒星です。
(沖縄まで行けば、太陽系にいちばん近い恒星「ケンタウルス座アルファ星」が水平線ギリギリに見られます。
こちらの距離は4.3光年。)